医学生の皆さん 研修医の先生へ

初期研修とキャリアパスについて

初期研修医(1~2年目)

浜松医科大学医学部附属病院または、その関連病院で初期研修を行うことになります。 具体的には、「ストレートコース」(浜松医科大学附属病院内を中心にローテートする)と「たすきがけコース」(浜松医科大学附属病院と関連病院で研修)があります。 給与などを含めた詳細は、浜松医科大学医学部附属病院臨床研修センターのホームページをご覧下さい。

キャリアパス

キャリアパス

初期研修2年間のうち、内科のローテーションは6ヶ月が必修とされています。
大学病院での内科を研修するメリットを以下に挙げたいと思います。

  1. メジャーな内科のみではなく、すべての種類、臓器別の内科で研修ができる。

    将来、診療をしていく上で、メジャーな内科のみが大事ではありません。特に、血液内科は、どこの市中病院にもある科ではありませんが、どの科にいったとしても血液の異常は必ず経験するため、血液内科の研修を1-2年目で受けることは、これらの病態を理解するうえで大きなメリットになります。血液内科の研修というと特殊だと思う方もいるかと思います。しかし、血液内科の研修は、抗がん剤や移植治療だけではありません。白血球減少時の管理、抗生剤や抗真菌剤、抗ウイルス剤の使用方法、不明熱やリンパ節腫大の鑑別、貧血の鑑別など、血液内科以外を将来選択する医師にとっても必要な知識を習得できる場面は多くあると思います。その点、浜松医科大学の大学病院は、血液内科を含む、すべての内科が存在していることから、より広い視野をもって内科の研修をすることが可能だと思います。

  2. プレゼンテーションの技術を習得できる。

    大学病院では、カンファレンスや回診が、ほぼ毎週行われます。これは、1年目の研修医の先生にとっては、負担に感じる場合もあると思います。しかし、この場では上級医に患者さんの病状を伝えるためのプレゼンテーションは比較的短い時間で、的確に要点を相手に伝えることが要求されることから、学会発表などを上手に行うための練習の場にもなります。多くの研修医の先生が、経験をつむことで、研修が終わる頃には、最初とは比べものにならないくらい上達しています。

  3. 浜松医科大学血液内科では上級医のサポート体制がしっかりしています。

    研修医1年目の先生が困るのはサポートして欲しい時に、上級医がつかまらないことだと思います。この点、浜松医科大学の血液内科は8東病棟単独で診療しており、上級医の当番制もしっかりと機能しています。スタッフの数は多くはありませんが、研修のサポート体制はしっかり整えています。

  4. 浜松医科大学血液内科での研修では、難解な疾患ではなく、発症頻度の多い疾患を中心にガイドラインに従った標準的治療方法を学んでいただきます。

    研修医1年目でも、ある病態に対して多くの鑑別診断を考えてから疾患名を確定していくことは必要です。しかし、その思考過程では、ある程度の内科的知識や標準的治療の考え方が分かっていないと、どのような事を調べたらよいのか分からず、無駄に時間を要することも多くなってしまうと思います。当院の血液内科の1年目の研修では標準的な疾患でかつ、ガイドラインに沿った治療を行う患者さんを中心に担当してもらいます。また疾患も白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など偏りがないように考えて担当できるように配慮を心がけています。

最後に

血液内科は第三内科診療科群に属していますが、自由選択期に希望する期間、血液内科で研修することもできます。上記のように有意義な研修が可能だと思いますので、興味のある方や質問をしたい方は、ぜひお気軽に御相談ください。

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